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3/08/2010

GOLD/WHITE/BLACK

浜川崎の旧日本鋼管体育館「Think Spot KAWASAKI」で開催されている椿昇展「GOLD/WHITE/BLACK」に行ってきた。2009年2月から3月にかけて京都国立近代美術館で開催されていたものだが、京浜工業地帯のド真ん中に場所を移しての展示である。


場所の雰囲気が作品に新たな印象を与える。



ロシアの大陸弾道ミサイルをモチーフにした作品は体育館の空間を一杯に使っており、圧巻だ。


3月14日まで。

12/22/2008

多摩美術大学 造形表現学部 映像演劇学科 卒業制作展 2008

 横浜市中区のZAIM別館にて開催中の多摩美術大学 造形表現学部 映像演劇学科 卒業制作展 2008を見に行ってきた。

多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 卒業制作展2008

 特にお目当てがあった訳ではなかったのだが、写真の展示が多かったのでちょっと覗いてみようという気になったのだ。写真以外にも映像、パフォーマンス、インスタレーションなどいろいろな展示や表現がある。
 面白いと思ったのは405号室。「地球から10cm」と題された鰐部さんの世界旅行の軌跡とも言える写真展である。入口に立つとまず床に敷きつめられたイチョウの葉っぱに驚く。中に入るとイチョウの葉の匂いと旅の写真に包まれてしまう。


 鰐部さんは大学在学中に一年間休学して、中南米、東南アジア、インドなど世界各地を転々と旅を続けてきた。その旅の記録ともいえるのだが、多くの人との出会いのあった旅だったということが写真からわかった。大小ちりばめられた膨大な写真が旅の思い出の品々とともにトコロ構わずと行った具合で展示されているのだが、非常にくつろげる空間となっている。入口の壁面には旅の経過を示す世界地図が描かれていたり、地球の柄の巨大なビーズクッションが部屋の真ん中に置かれていたりと手づくり感とアットホームな雰囲気がある。非常につくり込まれたよい展示だった。

 鰐部さんは卒業後の進路はまだ未定だそうだが、そのバイタリティとパワーは何か次を期待させるものがあると思われた。

12/11/2008

フェルメール展

 東京都美術館で開催していた「フェルメール展」に行ってきた。

 なにがすごいって、まず人の多さに驚いた。会期末が近いとはいえ平日の昼間なのに入場制限で60分待ちだという。中に入ってもごったがえす人人人。。

 フェルメールの魅力は絵に込められた寓意を知らなければという人もいるが、絵そのものの放つ魅力だけでもすばらしい。同時代の他の画家の作品と比較するだけでも彼の卓越した才能を感じることができる。その絵は細密で光の使い方がうまく、配色が巧みでモダンである。
 オランダのロイヤルカラーであるオレンジは何度もフェルメールの絵の中に登場するが、その色は輝くような印象を受ける。色自体も輝度が高くて鮮やかなのだが、その色の周りに無彩色や地味でオレンジを浮き立たせるような配色がなされているためでもある。またその色の境界はシャープにコントラストをつけることによってより強調された印象を受ける。
 またグラフィカルな要素が取り入れられていてモダンな印象を受ける。白と黒の市松模様の床をフェルメールは絵の中で繰り返し使っており、奥行き感とモダンなイメージを醸し出している。今回の展覧会で特別出展された「手紙を書く婦人と召使い」では床の模様は白と黒の組み合わせだが変則的な模様となっていた。また画面奥に光が当たっているのが白いカーテンであるのに対して、手前で画面を遮るように垂れているのが黒いカーテンであった。この黒いカーテンが画面に変化を与え、控えめだがシャープな光がカーテンに当たっていることで、モダンなイメージを与える。
 フェルメールの絵画は三十数点しか残されていない。しかし、その三十数点にも彼の変化や進化を見ることができる。その才能や技術もさることながら、絵に向かう情熱と努力があったからこそ、あの作品が生まれたのだ。

10/31/2008

Tokyo Designer's Week 2008




 今年もやってきましたTOKYO DESIGNER'S WEEK。早速昨日見に行ってまいりました!

 神宮外苑の軟式野球場に巨大なテントと貨物用のコンテナーが建て込まれて会場となっています。海外からの出展も多く、入口すぐのテント 「BLICKFANG」にはドイツ、オーストリア、スイスのブースがあります。昨年もこのテントはありましたが、今年は出展者が少し減ったように感じまし た。
 タイヤの廃材を使ったバッグや1920年代を意識してデザインしたというフェルト製の帽子がかわいかったです。

 また一番大きなテントの「100%Design Tokyo」にはオランダやスコットランド、アイルランド、アイスランドなどのブース、それに韓国の若手デザイナーたちのブースが出ていました。
 特に韓国は、ソウル市が2010年の世界デザイン首都として選定されたこともあり、パワーを感じさせる出展でした。ZEROPERZEROという韓国人のユニットはソウルやニューヨーク、東京などの地下鉄路線図をリデザインして、スマートな地図を販売していました。
 昨年もオランダのブースは楽しかったのですが、今年も、風速100mでも差せる傘やポップなデザインのPCバッグなど欲しくなるものがたくさんありました。

 日本のメーカーやデザイナーももちろんたくさんのブースを出しています。HOYA CRYSTALがブース内に英国風の庭園をつくってHOYAの製品を展示しているところや、建築現場の廃材を素材にしているデザイナーの展示などに興味を惹かれました。
 また今回は学生のブースもテント内につくられていて、屋外展示だった昨年よりも見やすくなっています。こちらでも韓国の学生によるブースもあり、見応えのあるものでした。
 
 その他にもいろいろなブースやフォーラムなども開催されます。
詳細は公式HPでどうぞ!

http://www.design-channel.jp/tdw/

7/12/2008

"daisy holiday"

最近めっきりレコードやCDを買わなくなってしまったのだが、久しぶりにCDを買ってしまった。
"daisy holiday"は細野晴臣がプロデュースするレーベル"デイジーワールド"のコンピレーションアルバムだ。レコード会社をエイベックスからコロンビアに移して、レーベルとしては4年ぶりの、デイジーワールドのリスタートとなるアルバムということである。
inter FM(東京76.1MHz、横浜76.5MHz)で日曜深夜に放送されているラジオ番組"daisy holiday"を凝縮したような構成になっていて、選曲もオリジナルあり、古いアメリカンポップスあり、コントありとバラエティに富んでいる。参加アー ティストも細野晴臣をはじめとするデイジーのメンバーに加えキセルやTOWA TEIなど豪華な顔ぶれである。
実は、こんなアルバムが前々からほしいと思っていた。古くは大滝詠一のナイアガラシリーズ、YMOのスネークマンショー、山下達郎のCome Alongシリーズなど、ラジオを聞いている感覚で楽しめるアルバムが好きなのである。
さて本作の内容だが、細野氏の好きな古い(20世紀前半の)アメリカの音楽へのトリビュートを感じさせる。アルバム全体の構成もどこかThe Three Sunsのアルバムを思い出させるものがある。また、曲の間にコントが入っているところなどはスネークマンショーを想起させる。
以前にもデイジーレーベルで何枚かのコンピレーションアルバムが発売されたが、今回のアルバムは以前のものに比べて完成度が高くなっているという印象を受けた。デイジーレーベルリスタートの第1弾ということなのでこれからの活動に期待したい。
最後に追記するのだが、ジャケットのかわいさも特筆ものです。

"daisy holiday" presented by haruomi hosono
 
http://daisyworld.sblo.jp/article/14132004.html

5/19/2008

プロヴォークの時代



東京都写真美術館で5月13日から6月29日まで開催している「森山大道展」に行ってきた。
森山大道とは「アレ、ブレ、ボケ」で代名される路上写真家である。最近では荒木経惟と対比されることも多い。
森山大道の作品を見るのは久しぶりのことだ。思えば雑誌や写真集で見たことはあっても、写真展という形でプリントを見るのは初めての体験であった。しかるに、その作品の持つインパクトには圧倒された。作品として成立するには、それが写真である場合被写体が写るという以上のものがそのプリントに定着されていることが必須であると思う。土門拳がある弟子の写真を見て、画面上の何もない部分を指して「ここが美だな」と言ったのは有名な話である。
森山大道が「アレ、ブレ、ボケ」にその表現の活路を求めたのは、既成概念としての写真に対するアンチテーゼであった筈だが、それらの作品のなんと美しいことか。「美しい写真」の対局として撮られた筈の写真のもつ美しさに衝撃を受けた。
開高健は本当の意味でのノンフィクションは存在しない、どんなものであれ、それが作家の手を経たものである以上、作家の意図が反映されたフィクションとなると言っている。森山大道の写真ではそこに写っているものが標本であっても、犬であっても、新宿の街頭であっても、ブエノスアイレスであっても、ハワイのビーチであっても森山大道を感じさせる。それは「アレ、ブレ、ボケ」という表現の手法だけによるのではなく、如何にその被写体に肉薄するのかというアプローチによるのである。そしてそのアプローチこそが“プロヴォーク(=挑発)”なのだ。
作品展は二部構成となっていて、森山大道の軌跡をたどる「レトロスペクティブ」と最新作「ハワイ」からの展示に分かれていたが、まだまだその活動は途上を思わせる。プロヴォークは続く。