横浜市中区のZAIM別館にて開催中の多摩美術大学 造形表現学部 映像演劇学科 卒業制作展 2008を見に行ってきた。
多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 卒業制作展2008
特にお目当てがあった訳ではなかったのだが、写真の展示が多かったのでちょっと覗いてみようという気になったのだ。写真以外にも映像、パフォーマンス、インスタレーションなどいろいろな展示や表現がある。
面白いと思ったのは405号室。「地球から10cm」と題された鰐部さんの世界旅行の軌跡とも言える写真展である。入口に立つとまず床に敷きつめられたイチョウの葉っぱに驚く。中に入るとイチョウの葉の匂いと旅の写真に包まれてしまう。
鰐部さんは大学在学中に一年間休学して、中南米、東南アジア、インドなど世界各地を転々と旅を続けてきた。その旅の記録ともいえるのだが、多くの人との出会いのあった旅だったということが写真からわかった。大小ちりばめられた膨大な写真が旅の思い出の品々とともにトコロ構わずと行った具合で展示されているのだが、非常にくつろげる空間となっている。入口の壁面には旅の経過を示す世界地図が描かれていたり、地球の柄の巨大なビーズクッションが部屋の真ん中に置かれていたりと手づくり感とアットホームな雰囲気がある。非常につくり込まれたよい展示だった。
鰐部さんは卒業後の進路はまだ未定だそうだが、そのバイタリティとパワーは何か次を期待させるものがあると思われた。
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